2025年7~9月奈良市の景況調査結果
調査期間
2025年8月19日(火)~9月7日(日)
調査対象期間
2025年7~9月期実績
2025年10~12月期見通し
調査目的
本調査は地域商工業の景況並びに経済動向等に関する情報の収集及び分析を行い国及び県等の施策並びに会議所等の指導の参考に資するとともに中小企業者に対し経営に必要な環境情報を提供する
調査対象
奈良市内の5業種42社を対象に実施した
内訳 建設業/7 製造業/8 卸売業/5 小売業/12 サービス業/10
調査項目
業況、売上、仕入、採算、資金繰りの状況及び今期直面している経営上の問題点
調査方法
経営指導員により事業所へ訪問等
回収状況
調査対象42社のうち回答のあった42社(回収率100%)について取り纏めた。
調査結果概要 (対前年同期比)
注) DIとは、ディフージョン・インデックス(Diffusion Index)の略で、「増加」・「好転」したなどとする企業割合から、「減少」・「悪化」したなどとする企業割合を差し引いた値である。
1. 業況(自社)
今期の業況DI は、△19.0と前期(16.7)より低下し、マイナスに転じた。
来期の業況DI は、11.9と今期より上昇し、プラスに転じる見通しとなっている。
2. 売上額
今期の売上額DI は、△4.8と前期(23.8)より低下し、マイナスに転じた。
来期の売上額DI は、21.5と今期より上昇し、プラスに転じる見通しとなっている。
3. 仕入単価
今期の仕入単価DI は、78.1と前期(80.9)よりわずかに低下した。
来期の仕入単価DI は、78.1と今期と同じになる見通しとなっている。
4. 採算(経常利益)
今期の採算DI は、△19.0と前期(14.3)より低下し、マイナスに転じた。
来期の採算DI は、△2.4と今期より上昇する見通しとなっている。
5. 資金繰り
今期の資金繰りDI は、△11.9と前期(21.5)より低下し、マイナスに転じた。
来期の資金繰りDI は、9.6と今期より上昇し、プラスに転じる見通しとなっている。
6. 経営上の問題点
2025年7~9月期の経営上直面している主な問題点
・建設業 従業員の確保難、下請単価の上昇、熟練技術者の確保難、下請業者の確保難、民間需要の停滞 等
・製造業 原材料価格の上昇、生産設備の不足・老朽化、需要の停滞 等
・卸売業 販売単価の低下・上昇難、従業員の確保難、大企業の進出による競争の激化、新規参入の増加、店舗・倉庫の狭隘・老朽化、
人件費の増加、人件費以外の経費の増加、仕入単価の上昇、金利負担の増加、代金回収の悪化
・小売業 消費者ニーズの変化への対応、仕入単価の上昇、従業員の確保難、需要の停滞 等
・サービス業 人件費の増加、従業員の確保難、利用者ニーズの変化への対応、人件費以外の経費の増加 等