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   平成20年7~9月期調査結果概要 (対前年同期比)

注)  DIとは、ディフージョン・インデックス(Diffusion Index)の略で、「増加」・「好転」したなどとする企業割合から、「減少」・「悪化」したなどとする企業割合を差し引いた値である。

 1. 業況(自社)
20年7~9月期の業況(前年同期比)は、「好転」0.0%,「不変」34.1%,「悪化」65.9%で今期実績値DIは△65.9となり、前期(20年4~6月期・△42.9)より「悪化」超幅は拡大した。
来期の見通しは「好転」17.1%,「不変」51.2%,「悪化」31.7%で、△14.6と今期実績値(△65.9)より「悪化」超幅は縮小する見通しとなっている。
しかし、7~9月期が悪化して来期も不変が51.2%と増加しており、業況は厳しい状況が続くものと思われる。
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 2. 売上額
20年7~9月期の売上額の動向(前年同期比)は、「増加」12.2%,「不変」26.8%,「減少」61.0%で、今期実績値DIは△48.8となり、前期(20年4~6月期・△23.8)より「減少」超幅は拡大した。
 来期の見通しは「増加」7.3%,「不変」43.9%,「減少」48.8%で、△41.5と今期実績値(△48.8)より「減少」超幅は縮小する見通しとなっている。
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 3. 仕入単価
20年7~9月期の仕入単価の動向(前年同期比)は、「上昇」78.0%,「不変」17.1%,「低下」4.9%で、今期実績値DIは73.1となり、前期(20年4~6月期・80.9)より「上昇」超幅は減少した。
 来期の見通しは「上昇」70.7%,「不変」24.4%,「低下」4.9%で、65.8と今期実績値(73.1)より「上昇」超幅は減少する見通しとなっている。
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 4. 採算(経常利益)
20年7~9月期の採算状況(前年同期比)は、「黒字」0.0%,「収支トントン」29.3%,「赤字」70.7%で、今期実績値DIは△70.7となり、前期(20年4~6月期・△66.7)より「赤字」超幅は拡大した。
 来期の見通しは、「黒字」2.4%,「収支トントン」34.1%,「赤字」63.4%で、△61.0と今期実績値(△70.7)より「赤字」超幅は縮小する見通しとなっている。
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 5. 資金繰り
20年7~9月期の資金繰りの状況(前年同期比)は、「好転」0.0%,「不変」68.3%,「悪化」31.7%で、今期実績値DIは△31.7となり、前期(20年4~6月期・△33.3)より「悪化」超幅は縮小した。
 来期の見通しは「好転」0.0%「不変」58.5%,「悪化」41.5%で、△41.5と今期実績値(△31.7)より「悪化」超幅は拡大する見通しとなっている。
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 6. 経営上の問題点
20年7~9月期の経営上直面している問題点は
建設業は (1)材料価格の上昇、(2)官公需要の停滞、(3)請負単価の低下・上昇難、下請単価の上昇、事業資金の借入難、民間需要の停滞。
製造業は (1)原材料価格の上昇、(2)製品(加工)単価の低下・上昇難、(3)需要の停滞。
卸売業は (1)仕入単価の上昇、(2)販売単価の低下・上昇難、(3)大企業の進出による競争の激化、店舗・倉庫の狭隘・老朽化、金利負担の増加、代金回収の悪化、従業員の確保難、需要の停滞、その他。
小売業は (1)消費者ニーズの変化への対応、仕入単価の上昇、(2)販売単価の低下・上昇難、(3)同業店の進出、需要の停滞。
サービス業は  (1)材料等仕入単価の上昇、(2)大企業の進出による競争の激化、新規参入業者の増加、店舗施設の狭隘・老朽化、人件費以外の経費の増加、需要の停滞、(3)利用者ニーズの変化への対応、利用料金の低下・上昇難、事業資金の借入難、従業員の確保難がそれぞれ挙げられている。
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